アルバム「空の飛び方」

スピッツ『青い車』歌詞解釈──「青い車」と「青い鳥」

「今ここ」が光りだす瞬間(エピファニー)はじめに「青い車」は1994年7月20日発売の9thシングルです。同年9月21日リリースのアルバム『空の飛び方』にもAlbum Versionで収録されています。タイミング的にはまさに売れ始める直前の...
アルバム「ひみつスタジオ」

スピッツ「オバケのロックバンド」歌詞解釈──終わらないスピッツ

――“また会おう”と約束する幽霊たちのステージ讃歌パンデミックで足止めされた3年半を越え、スピッツが届けたのは、ただの新曲ではありませんでした。それは、ライブでまた会える未来そのものを差し出すような歌でした。〈オバケのロックバンド〉は、一見...
アルバム「フェイクファー」

スピッツ『楓』歌詞解釈──時間と喪失、その先の光

はじめに「楓」は、1998年3月25日発売の8thアルバム『フェイクファー』に収録された楽曲です。のちに、同年7月7日発売の通算19枚目の両A面シングル『楓/スピカ』としてシングルカット。さらに翌1999年には、フジテレビ系月9ドラマ『Ov...
アルバム「ハチミツ」

スピッツ『ロビンソン』歌詞解釈──宇宙的な詩を夢分析的に捉えてみる試み

1 夢としての「ロビンソン」──詩の意味を開く一つの鍵「ロビンソン」の歌詞は現実に基づいているようで、現実を超えた世界を描いているような空気があります。「タマシイの世界」、「夢の世界」をそのまま描いているような。もしスピッツの草野マサムネさ...
アルバム「とげまる」

スピッツ『シロクマ』歌詞解釈──白雪の瓶と砂漠の灯

はじめにあわただしい毎日 ここはどこだ? すごく疲れたシロクマです2010年10月リリースの 13th アルバム『とげまる』は、前作から約3年の空白を経た“再起動”作でした。同年9月29日に先行シングル〈シロクマ/ビギナー〉を発表。本曲はメ...
アルバム「見っけ」

スピッツ『優しいあの子』歌詞解釈──天と地と、親子の往復書簡

はじめに 2019年6月19日に発売されたスピッツ42枚目のシングル「優しいあの子」は、NHK連続テレビ小説『なつぞら』の主題歌として放送期間中流れ、オリコン週間シングル2位・デジタル部門1位を記録しました。ドラマの舞台が戦後北海道であるこ...
歌詞比較考察

水面のアメンボ、水中の夏蜘蛛——サカナクション「夜の踊り子」とスピッツ「プール」

サカナクションの「夜の踊り子」がまた流行っていると聞きました。あらためて歌詞を眺めてみると、最初に思い出したのはサカナクションの他の曲ではなく、スピッツの「プール」でした。曲調が似ているわけではありません。もっと歌詞からにじみ出る世界観の話...