2026-05

アルバム「インディゴ地平線」

スピッツ『チェリー』歌詞解釈──スピッツが自分たちの立ち位置の確認する歌

1996年4月10日に通算13作目のシングルとしてリリースされた「チェリー」は、その後、スピッツを代表する楽曲のひとつになっています。明るく、親しみやすく、青春の恋を歌った曲として聴こえます。けれど不思議な歌詞を追っていくと、そこには草野正...
アルバム「醒めない」

スピッツ『みなと』歌詞解釈──数少ない3.11の本当の意味での鎮魂歌

はじめにスピッツの「みなと」は、2016年4月27日に発売された41枚目のシングルです。NTT東日本企業CMソングとして使用され、同年7月27日発売のアルバム『醒めない』にも収録されました。「みなと」は、港という場所を舞台に、「旅立った君」...
アルバム「スピッツ」

スピッツ『五千光年の夢』歌詞解釈──五千光年は妄想の距離

はじめに:初期スピッツの夢スピッツ「五千光年の夢」は、1991年3月25日発売の1stアルバム『スピッツ』に収録された曲です。草野マサムネさんは、ラジオ「ロック大陸漫遊記」で、谷川俊太郎さん「二十億光年の孤独」の影響について語っていたそうで...
アルバム「スピッツ」

スピッツ『月に帰る』歌詞解釈──天円地方で読む、丸い月と四角い木箱

スピッツの「月に帰る」は、月と木箱の対比が印象的です。月は丸い。木箱は四角い。この単純な形の違いを手がかりにし、古い宇宙観である天円地方の考え方を使って読んでみます。天円地方──天は円く、地は四角い私は実のところ、武蔵野美術大学短期大学部、...
アルバム「三日月ロック」

スピッツ『水色の街』歌詞解釈―繰り返される、川を渡るという行為

1 水の夢、身体の記憶、9.11後の喪失感スピッツの「水色の街」は、2002年8月7日に27枚目のシングルとして発売された曲です。同じ日に、26枚目のシングル「ハネモノ」も発売されています。「水色の街」はのちに、2002年9月11日発売のア...
アルバム「ハチミツ」

スピッツ『ハチミツ』歌詞解釈──お菓子な恋人

はじめに「ハチミツ」は、1995年9月20日に発売されたスピッツの6作目のアルバム『ハチミツ』の1曲目に収録されています。アルバムには「涙がキラリ☆」「歩き出せ、クローバー」「愛のことば」「ロビンソン」「君と暮らせたら」などが並び、「ハチミ...
アルバム「ハチミツ」

スピッツ『歩き出せクローバー』歌詞解釈──ハートになれない若く青いクローバー

はじめに未知のページ 塗りかえられるストーリースピッツがアルバム『ハチミツ』をリリースしたのは1995年9月20日です。先行シングル「ロビンソン」は同年4月5日に発売され、バンドにとって初の大ヒットとなりました。この『ロビンソン』の成功は、...
アルバム「Crispy!」

スピッツ『裸のままで』歌詞解釈──地下に響くアングラな音楽の神

スピッツの「裸のままで」は、1993年7月25日に発売された6枚目のシングル。同年9月26日発売の4thアルバム『Crispy!』にも収録されています。この時期のスピッツは、ポップス路線に切り替えて、音をより外に開いていく時期に入っていまし...
アルバム「空の飛び方」

スピッツ『ラズベリー』歌詞解釈──テレビのワクから飛び出す、男性目線の妄想

ラズベリー──可愛いポップスの中にある男性目線の夢想「ラズベリー」は、1994年9月21日発売の5thアルバム『空の飛び方』の収録曲です。同アルバムの7曲目に置かれ、「不死身のビーナス」と「ヘチマの花」の間に収められています。スピッツの「ラ...
アルバム「空の飛び方」

スピッツ『ベビーフェイス』歌詞解釈──少し無垢に生き直す歌

スピッツの「ベビーフェイス」は、1994年4月25日発売のシングル「空も飛べるはず」のカップリング曲で、同年9月21日発売のアルバム『空の飛び方』にも収録されています。明るくポップな手触りの曲ですが、歌詞の中で「星になったあいつ」と、はっき...