アルバム「フェイクファー」

スピッツ『スカーレット』歌詞解釈──夢へ帰る小さな赤い灯

はじめに1997年1月29日、スピッツは15枚目のシングル「スカーレット」をリリースしました。翌1998年発売のアルバム『フェイクファー』には、11曲目にAlbum Mixとして収録されています。前年の「チェリー」の大ヒット以降、スピッツに...
アルバム「名前をつけてやる」

スピッツ『恋のうた』歌詞解釈──タマシイが浮かびあがる、スピッツ最初期の原型

はじめにスピッツの「恋のうた」は、2ndアルバム『名前をつけてやる』(1991年11月25日発売)の10曲目に収録された曲です。この曲について、草野マサムネさんは『旅の途中』で、次のように語っています。──日本語の歌詞にこだわろう。メロディ...
アルバム「Crispy!」

スピッツ『君だけを』歌詞解釈──夜空に描く幽体離脱ソング

「君だけを」は、1993年9月26日発売の4thアルバム『Crispy!』収録曲です。アルバムの7曲目に置かれています。この時期のスピッツは、初期のアングラ的・文学的な言葉から、より「ポップス」として歌い始める過渡期にいます。「これまでだと...
アルバム「スピッツ」

スピッツ『ビー玉』歌詞解釈──ぶつかり合うタマシイ

「ビー玉」(作詞・作曲:草野正宗/編曲:スピッツ)は、1991年3月25日にリリースされたスピッツのデビューシングル「ヒバリのこころ」のカップリング曲。同日発売の1stアルバム『スピッツ』にも収録されています。スピッツの「ビー玉」は、子ども...
アルバム「インディゴ地平線」

スピッツ『チェリー』歌詞解釈──スピッツが自分たちの立ち位置の確認する歌

1996年4月10日に通算13作目のシングルとしてリリースされた「チェリー」は、その後、スピッツを代表する楽曲のひとつになっています。明るく、親しみやすく、青春の恋を歌った曲として聴こえます。けれど不思議な歌詞を追っていくと、そこには草野正...
アルバム「醒めない」

スピッツ『みなと』歌詞解釈──数少ない3.11の本当の意味での鎮魂歌

はじめにスピッツの「みなと」は、2016年4月27日に発売された41枚目のシングルです。NTT東日本企業CMソングとして使用され、同年7月27日発売のアルバム『醒めない』にも収録されました。「みなと」は、港という場所を舞台に、「旅立った君」...
アルバム「スピッツ」

スピッツ『五千光年の夢』歌詞解釈──五千光年は妄想の距離

はじめに:初期スピッツの夢スピッツ「五千光年の夢」は、1991年3月25日発売の1stアルバム『スピッツ』に収録された曲です。草野マサムネさんは、ラジオ「ロック大陸漫遊記」で、谷川俊太郎さん「二十億光年の孤独」の影響について語っていたそうで...
アルバム「スピッツ」

スピッツ『月に帰る』歌詞解釈──天円地方で読む、丸い月と四角い木箱

スピッツの「月に帰る」は、月と木箱の対比が印象的です。月は丸い。木箱は四角い。この単純な形の違いを手がかりにし、古い宇宙観である天円地方の考え方を使って読んでみます。天円地方──天は円く、地は四角い私は実のところ、武蔵野美術大学短期大学部、...
アルバム「三日月ロック」

スピッツ『水色の街』歌詞解釈―繰り返される、川を渡るという行為

1 水の夢、身体の記憶、9.11後の喪失感スピッツの「水色の街」は、2002年8月7日に27枚目のシングルとして発売された曲です。同じ日に、26枚目のシングル「ハネモノ」も発売されています。「水色の街」はのちに、2002年9月11日発売のア...
アルバム「ハチミツ」

スピッツ『ハチミツ』歌詞解釈──お菓子な恋人

はじめに「ハチミツ」は、1995年9月20日に発売されたスピッツの6作目のアルバム『ハチミツ』の1曲目に収録されています。アルバムには「涙がキラリ☆」「歩き出せ、クローバー」「愛のことば」「ロビンソン」「君と暮らせたら」などが並び、「ハチミ...